芥川龍之介作品集『傀儡師』やぶちゃん版
[やぶちゃん注:本ページは大正8(1918)年1月15日に新潮社より刊行した芥川龍之介の第三番目の作品集である『傀儡師』(くわいらいし(かいらいし)))の、私なりに構想したバーチャル・ウェブ復刻版である(底本と翻刻テクストで決定的に異なっているのは形式段落ごとの空行であるが、これは私の用いているHPビルダーが作成時に自動的に行うもので、読み易さという点から私には最早違和感がないが、一応、注意を喚起しておく)。本作品集は全てが著者自身による装丁であり、研究者の間でも芥川龍之介の最も油の乗った時期の作品集として高い評価を得ている。すべての画像(画像はやや大きいがほぼ原寸大に近い)及びテクスト底本には昭和55(1980)年ほるぷ社『特選 名著復刻全集 近代文学館』で復刻された大正8(1919)年新潮社刊の『傀儡師』を用いさせて頂いた。ここに謝意を表す。――では
世の中は箱に入れたり傀儡師 我鬼
傀儡師龍之介の眩暈の大道藝、存分にお樂しみあれ! 鎌倉心朽窩主人二〇〇八年六月十七日開雕]
〔函表・箱背〕
〔表紙・背・裏表紙〕
〔見返し〕
〔扉〕
〔扉裏:「開雕」の「雕」は彫り刻むことで版元を指す。「かいちょう」と読む。〕
〔表題〕
〔献辞:伯母とは芥川フキを指す。〕
〔目録(画像の下のリンクにより本作品集を完全底本とした各該当作品に飛ぶ。)〕
目 録
〔装幀・附「奉教人の死」標題〕
□本文:以下、上記「目録」下リンクへ戻られたい。上記画像ページと次ページは白紙で「奉教人の死」本文は左ページから始まり(各篇共通)、ノンブルは3から~340迄振られる。ノンブル位置は右ページが左側下の地から2.8㎝上の最終行下部、かなり「のど」に近い位置で、左ページはその対称位置である冒頭行下部にある(読んでいて最も気にならない位置、但し、調べにくい位置ではある)。ノンブル字体やヘッダー(右ページの右角には
「傀 儡 師」
(下線付)のヘッダーが、左ページには標題ページを除いて
「地 獄 變」
といった下線付題名ヘッダーが付く。その雰囲気は以下の「地獄變」最終ページ画像を参照されたい。
さても私としては、出来れば皆さんに、各篇の最後のリンクを用いて、この『傀儡師』版で通して芥川龍之介作品を最後までお楽しみ戴くことを熱望する。
〔附「地獄變」最終ページ・奥付(雰囲気を壊すので奥付下部の覆刻を示すクレジットは消去した)〕
〔この後、奥付の裏のページから三ページに亙って新潮社の広告が載る(リンク先は私のブログ。サムネイルをクリックすれば画像を見られる。HPのディスク容量もさることながら、芥川龍之介も感知していない広告を、島崎藤村や德田秋聲といった連中の名を載せる広告を、ここに同じ大きさで画像として出す気には遂になれなかったのである)。〕
〔裏表紙見返し(「見返し」と同画)〕