鬼火へ
私の道成寺訪問サプライズ「熊野三山 南紀雑録」(ブログ)へ


――道 成 寺 鐘 中――
Doujyou-ji Chronicl


[やぶちゃん注:本頁は私の愛してやまない安珍清姫の道成寺説話の、古えからの軌跡を辿ることを目的とし、本日平成壬辰年五月二十九日辛酉、私、藪野直史のブログへのアクセス370000突破も記念して、創始したものである。今回は、既に公開していた謡曲の「道成寺」に加えて、現存する道成寺伝説最古の説話とされる「大日本國法華經驗記」所収の「紀伊國牟婁郡惡女」(紀伊國牟婁郡の惡しき女)、それを元とした「今昔物語集」の「紀伊國道成寺僧寫法花救蛇語」(紀伊の國の道成寺の僧、法花を寫して蛇を救へる語)、道成寺伝承を現実的に換骨奪胎して奇抜に解釈しなおした北尾雪坑斎の「古今辨惑實物語」所収「紀州日高の女山伏をとり殺事」、そして浄瑠璃「日高川入相花王」の「眞那古庄司館の段」及び「渡し場の段」の床本を一挙に公開した。

 なお、本頁内の「縦書版」とあるは総てIE限定にて、悪しからず。

……さても……鐘の中でじりじりと焼かれながら読むも、よし……紅蓮の焰を吐き、呪詛の眼で以って読むも、よし……鬼火の中の怨念の鐘の中……きっと素敵に慄っとなさること、これ請け合いましょうぞ……東西東西とざいと~ざいとぅ……【2012年5月29日記】
「元亨釋書」所収の「釈安珎」(附やぶちゃん訳注)をサイト開設七周年記念テクストとして公開。【2012年6月26日】
鳥山石燕の妖怪画集「今昔百鬼拾遺」より「道成寺の鐘」を公開。【2014年10月8日】
『「甲子夜話卷之五十二」巻頭「日蓮村曼荼羅、淸正帆の曼荼羅幷京妙滿寺靈寶又道成寺鐘の事」の内、「道成寺の鐘の事」』
をブログで昨日(2018年8月13日夜)公開したので、見られたい。また、過去の私のブログ・テクストや記事の中で道成寺伝承との親和性が特に強いと思われるものを以下にリンク(古い順)させたので、或いはサイド・ストーリーとしてお楽しみあれかし。
「粂仙人吉野花王 又は 反道成寺としての感慨」(私の文楽鑑賞評)
「諸國百物語卷之二 一 遠江の國見付の宿御前の執心の事」(インスパイア作品)
「諸國百物語卷之一 十三 越前の國永平寺の新發意が事」(インスパイア作品)
「甲子夜話卷之三 29 日高川の舊蹟」(地勢学的事実考証物)
「柳田國男「一目小僧その他」 附やぶちゃん注 橋姫(4) 橋姫と謡曲」(民俗学的考証物)
但し、実際には、ブログ記事で道成寺に言及したものは、もっと遙かに多い。【2018年8月14日】]


紀伊國牟婁郡の惡しき女
(「大日本國法華經驗記」より)
同縦書版



紀伊國道成寺僧寫法花救蛇語第三
(「今昔物語集 第卷十四」より)
同縦書版



釈安珎
(「元亨釋書 卷第十九 願雜十之四 靈怪六 安珎」より) 附やぶちゃん訳注
同縦書版



謡曲 道成寺
同縦書版



紀州日高の女山伏をとり殺事
(「古今辨惑實物語」より)
同縦書版



日高川入相花王
より

眞那古庄司館の段
渡し場の段

同縦書版



道成寺の鐘
(鳥山石燕「今昔百鬼拾遺」より)