鬼火へ

夜の森の夜――藪野豊昭(1962・5・15 エッチング 2/3 やぶちゃん蔵)


私の父の若き日の作品である(父についてはこの私のブログなどを見られたい)。私が最も愛する父のエッチング作品でもある。エルンストに似ているのは仕方がない。父はシュールレアリストの中でもエルンストが好きだから。しかし、肉親に対しても客観的に冷厳になることを辞さない私にとっても、この作品はエルンストの模倣を超えて、太古の見知らぬ森林に私をいざなってくれるのだ……。(細部がもっと分かる大型の画像があります。御希望の方はメールを下されば差し上げます)